こんにちは。かたた眼科医院院長の山口真史です。
新型コロナウイルス感染症で、「なぜ、もっと検査をしないのか!」とテレビのワイドショーなどで連日騒がれています。
これは、「検査」をすれば万全、と思い込んでいる人の意見で、大変危険だということを申し上げます。
昨日(3/9)は、血液中のコロナウイルス抗体を簡単に、短時間で検査できるものが開発されたと話題になりました。
時間のかかるPCR検査と違い、この検査なら町の開業医でも簡単に検査してくれる、と多くの人が期待するでしょう。
しかし、簡単にできる検査は、一般的に精度があまり高くなく、仮にコロナウイルスにかかっていても陰性となってしまう(偽陰性)が多く出てしまうのです。
この話題になった検査法は「イムノクロマト法」と言い、眼科では「はやり目」(アデノウイルス結膜炎)の検査に使います。これも先ほどの偽陰性が多いので、結膜炎の臨床症状と総合判断します。
新型コロナウイルス感染症も、症状、血液検査、X線やCT画像の所見、そしてこれらのウイルス検査との総合判断をしなければなりません。検査だけが信用できるものではないのです。
*写真は各新聞社のネットサイトよりお借りしました。
よく、当かたた眼科医院にも「幼稚園(学校)で陰性じゃないと来たらダメ!と言われたので、検査して下さい!」と言って来られる方がおられますが、検査で「陰性」と出たとしても、それは「アデノウイルス結膜炎にかかっていない」という証明にはならないのです。
ですので、患者さんや保護者の方には必ず「検査では陰性となっていますが、これは”シロ=かかっていない”というわけではありません、陽性の可能性がありますので、注意して。」とお伝えしています。
新型コロナウイルスの検査も同様です。
陰性が出たからと言って、安心ではありません!!!
陰性であっても、念のため自宅で様子を見るのが正しい判断です。
むしろ、陰性の人こそ気を付けてほしいのです!
陽性と言われた人はじっとしているでしょうから。
「コロナ怖い!だから検査して!」という気持ちはわかります。
ですが
検査が万全・万能ではない、ということを理解し、風邪の症状や熱がある、咳が出る、などの症状があれば、まずは不用意に外出せず(病院に行くことも含め)かかりつけ医や地域の保健所に電話で相談することが重要です。
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